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2013.12.25

クリスマス(ぷち)リプレイ 第2話

第2話となります。1話からお読みください。




-12/24 朝-


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20130502060836bb2.png「娘さん、朝早くからがんばるなぁ。かわいいツリーだね」
20130502060937db9.png「…降誕祭か。もうすぐ今年も終わりだな」
20130502060838464.png「ええ、そろそろ仕事納めですね…。親父さん、なにかいい依頼はないでしょうか」
宿の亭主「ふむ…聖北教会のブラウン神父から配達の依頼がきているぞ。詳細は直接会って話すそうだ」
20130502060936fb3.png「配達…ね。近場なら良いんじゃないか。危険もないだろう」
20130502060836bb2.png「そうだねえ。サンタさんになったみたいでいいかも!」
MENU_宿の娘「今夜は皆、早めに帰ってきてくださいね」
20130502060838464.png「ええ、わかりました。夜までには戻れるといいですが。……えっと、あとのお二人は?」
20130502060936fb3.png「…アサトは寝ていたよ。昨日もずいぶん飲んでいたようだし…聖誕祭だかなんだか知らないが節度って物がブツブツ」
20130502060838464.png「な、なるほど。サリマンさんは?」
宿の亭主「サリマンは一足先に仕事を頼まれてな。夜まで仮眠すると言って部屋に戻ったぞ」
20130502060937db9.png「…まあ、それほど込み入った仕事では無さそうだ。俺達だけで出て構わんだろう」
20130502060838464.png「…そうですね。それじゃ親父さん、娘さん、行ってきますね。ごちそう期待してます!」
宿の亭主「ああ、行ってこい。早いとこ片付けんと、せっかくのご馳走が無くなってるかもしれんぞ」
20130502060836bb2.png「親父さんは優しいから、僕らの分はちゃんと置いといてくれるよね? じゃ、行ってきまーす!」
宿の亭主「……やれやれ」


<mint candy ☆ snow drop>


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20130502060836bb2.png「…まさかほんとにサンタさんの仕事だなんて。プレゼントを選ぶのが僕たちでいいのかなぁ」
20130502060937db9.png「…報酬さえ有れば俺は別に構わんがな。話をした後すぐに出て行ったし、神父も忙しいんだろうさ」
20130502060836bb2.png「だって、子供達は神父さんから貰うの、楽しみにしてるかもしれないじゃない。がっかりされないかなって」
20130502060838464.png「ううむ…そう考えると思ったより責任重大かもしれませんね。しっかり話を聞いて選びましょう」


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20130502060936fb3.png「子供達は全部で4人…クリフ、トニー、カナ…そしてティナ、だったか」
20130502060836bb2.png「トニーは力持ち、クリフは頭のいい子なんだってね。カナは黒髪で気品のある子で…ティナはちょっぴり引っ込み思案なのかな?」
20130502060936fb3.png「星を見るのが好きな子がいるという話があったね。ならあの遠眼鏡なんてどうだろう?」
20130502060836bb2.png「そうだね、いいかもね。…ユーリ、意外とまじめに子供達のこと考えてくれてるよね。うれしいなー」
20130502060936fb3.png「え? い、いや僕は……適当な事をしたくないだけさ」
20130502060836bb2.png「そうなんだー。ふーん…そうだよね。ふふふふ」
20130502060936fb3.png「……君、信じてないだろう。別にいいけれどね……」

20130502060838464.png「女の子にはやっぱりぬいぐるみが良さそうですよね。あ、でも絵本が好きという話もありましたっけ」
20130502060937db9.png「………。」
20130502060838464.png「エルト、どう思います?どっちがいいでしょうか」
20130502060937db9.png「…ああ……、お前達に任せる」
20130502060838464.png「……って、ちょっとは真剣に考えて下さいよ!?あとそのパズル売り物です、勝手に解いちゃダメ!」
20130502060937db9.png「俺よりもお前が選んだ方が数倍良いだろう。俺は外で待っ……」
20130502060838464.png「だーめーでーすー、手伝いなさい。そしてパズル戻してください。完成すると不気味な声で呻くやつでしょうそれ」
20130502060937db9.png「……はぁ」

*****************************************


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20130502060836bb2.png「トニーに浮遊靴、クリフに髑髏パズル、カナに絵本、ティナに望遠鏡…これでいいかな。喜んでくれるかなあ」
20130502060838464.png「4人で知恵を出し合って考えたんです、きっと喜んでくれますよ。ね、エルト」
20130502060937db9.png「………(疲れた)」
20130502060936fb3.png「トニーは身体を動かすのが好きらしいけれど、そっちでいいのか?釣竿の方が運動になりそうだが…」
20130502060838464.png「そうでしょうか?少しとは言え空を飛べるのだから、子供は喜ぶと…って、ユーリさんは有翼人でした」
20130502060936fb3.png「…まあ、物珍しいのだろうね。僕にはよく分からないが。 さて、そろそろ向かわないと日が暮れるよ」
20130502060838464.png「はい。おまけでキャンディももらえたし……これはおみやげにしましょうか」

*****************************************


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20130502060836bb2.png「ちょっと寂しい村だね」
20130502060838464.png「ギル村は近年、作物が不作で、大人達のほとんどは、出稼ぎに行っていると聞きました」
20130502060937db9.png「集会所は……あれか」

シェリスが集会所の扉をノックすると、「…はい」、という控えめな声が返り、ついで小さく扉が開いた。
戸の陰に隠れるように、茶色の長い髪の子供がこちらを見上げている。

「こ…こんにちは」

「ん?誰か来たの?」

「冒険者さんなの。ブラウンさんに頼まれて来たんだって」

子供は後ろを振り返って返事をした。声をかけたのは、奥の利発そうな黒髪の少女だろう。
続いてバタバタと喧しい足音が聞こえ、身体の大きな少年が姿を見せた。
その後ろからゆったりした上着を羽織った少年が静かに歩いてくる。彼らが件の子供達に違いないだろう。

「待ちくたびれたぜー。プレゼントおくれよ!」

「もう、トニーったら、はしたないわよ」

「何をくれるのかなぁ。楽しみだなぁ」

子供達と冒険者達は、おたがいに自己紹介をした。


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20130502060836bb2.png「ふふふ。お待ちかねみたいだから、さっそくプレゼントを渡すね。まずクリフには…髑髏パズルを持ってきたよ」

「わあ!前から欲しかったんだ。早速遊んでみてもいい?」

クリフはぱっと目を輝かせて、大事そうに両手でパズルを受け取った。ミネルバはほっと胸をなでおろす。
次はトニーの番だ。袋から浮遊靴を取り出すと、トニーは待ちきれないらしく、その場でピョンピョン跳びはねた。

「待ってました!これ、欲しかったんだよな~」

20130502060838464.png「(…ほらね、こっちでよかったでしょう)」
20130502060936fb3.png「(…そうだね。僕では考えつかなかった)」

こっそりシェリスが耳打ちすると、ユーリは困ったように笑って肩を竦めた。

20130502060836bb2.png「はいはい、慌てなくても逃げないよー。…はい、次はカナの番だね。この絵本をどうぞ」

「この本、面白そうね」

カナは落ち着いた仕草で微笑み、それを受け取った。
(ありゃ……ちょっと外しちゃったかも?) ミネルバはこっそり首を捻りつつ、気を取り直す。

20130502060836bb2.png「…ええと、最後はティナ。星が好きって聞いたから、望遠鏡を」

「星を見る事、好き。ありがと」

おおきな望遠鏡を見ると、ティナはびっくりしたような顔をして、それからにこっと笑った。
…もしかすると、絵本が好きなのはティナの方だったのかも。
そんな事を考えつつも、それぞれ屈託なく喜ぶ子供達の姿に、ミネルバの胸はじんわりと温かくなった。

20130502060838464.png「これで配り終えましたね。依頼達成です」
20130502060836bb2.png「…うん。それじゃ帰ろうか?親父さんと娘さんも待ってるだろうし……」

そう言葉を交わしているとき、浮遊靴に四苦八苦していたトニーが「そうだ!」と声を上げた。

「今日はスープがあるんだ。一緒に食べようぜ」

それはいい考えだ、とばかりに、パズルに夢中になっていたクリフも顔を上げる。

「いいでしょ?」

「みんなと一緒に食べると美味しいから…」

「何かご用でもあるの?」

ティナとカナも口々に言って、二人にまとわりついて手を引く。
シェリスとミネルバは顔を見合わせて、ちょっぴり眉根を下げると、くすりと笑った。

*****************************************


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子供達との晩餐をすませ、冒険者達はふたたび集会所の前に佇んでいた。
ろうそくを消して、神に一年の感謝をささげる、静かな時間。ささやかで温かいスープの味。
いったい幾人の冒険者が、こんなに穏やかな時を、聖夜に持てただろうか?
シェリスはこの仕事を勧めてくれた亭主にも、そっと感謝をした。

子供達に別れを告げて、一行は帰路を歩き出す。

20130502060936fb3.png「…ああ、そういえば。玩具屋でキャンディを貰ったんだ。君たちでお食べ」

ふと思い出したように足を止めて、ユーリは振り返った。ティナが小鳥のように首を傾げて、目をぱちつかせる。

「えっ、いいの?じゃあ、ミント味が欲しいな…」

ユーリは小さく微笑んだ。全部あげるよ。ティナへキャンディの袋を放る。
慌てて胸の前でキャッチする様子を確かめてから、踵を返した。

待っていたミネルバに小走りに追いつくと、彼女はまだ村の方を見つめていた。
つられてもう一度振り返る。

4人が村の柵ギリギリのところまで追ってきて、大きく大きく、手を振っていた。

ScreenShot_20131224_010655360.jpg


『あーりーがーとーう!!』

20130502060936fb3.png「………」
20130502060836bb2.png「…さようなら!また、会おうね!!」


すっかり暗くなってきた空を見上げると、はらはらと雪の欠片が、彼らの上に降り注いだ。
きっとギル村にも、明日には真っ白に積もるのだろう。

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20130502060836bb2.png「ただいまーっ」
宿の亭主「おお、帰ったか」

冷気と雪の欠片をまとった一行を、暖かい空気と、ぱりっと焼き上がった鶏の皮のにおいが包み込む。
亭主はいつものように皿を拭きながら、4人を出迎えた。

cw_asato2.png「……!!お、お前ら」
20130502060838464.png「あ、アサトさん。おはようございます。…目が赤いですけど、どうしました?」
cw_asato2.png「お、お…おかえりいい!!オレがどんだけ寂しかったか分かってんのか!お前らなんか嫌いだ!畜生!」
20130502060937db9.png「……意味が分からん」


親父さんの焼いたあつあつのチキン、娘さんの作ってくれたクリスマスケーキ、そして何時ものように葡萄酒を。
くもつ亭の聖夜は、喧噪と共に過ぎてゆく。




―――― さて一方、その頃…。




第3話に続く


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…ちなみに我が家も同じ選択しました。サンタさんがCVキセリョ系今流行の男子とその嫁と言う名の相棒と東方の神官(要するに神主)なオトン系中年だったりしましたが。セーブ&ロードで盗賊ギルドの情報買ってもいまいち分からなかったんだもん!
Posted by 名無し at 2015.06.20 13:27 | 編集

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。

ふふふふ聖夜の警備依頼に出かけていった人をいい加減解凍してあげなければなりませんね(遠い目)
同じ選択をされましたか、今回はちょっと外したかも?と思うところがあったのですけど、あれこれと悩むのも楽しいですよね。
子供達もみんないい子で癒されるシナリオでした!
Posted by くもつ at 2015.06.24 10:22 | 編集
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